ロードス島戦記〜アラニア興亡史〜


その24

「そうなんですよ妹の事が心配らしくて私に付いていけって、お願いされちゃいました」
 リルティスは兄にたいして謙虚になれないのか、表情を明るくしてはくれなかった。
「このことで……また騒動の種がまかれるのかと……」
 心配が尽きないらしく太陽の姫と呼ばれる女性は自分を隠す事ばかりが上手くなっているらしかった……
「何を心配してるか知りませんが、大丈夫ですよ人は幸せになる為に生まれて来るんですから、だって大地に住まうものはみなマーファの加護を受けてるんですからね」
 それはマーファの教え、この時点でのセリスにはこの世の理そのものだった……





 まあずっと教会暮らしでしたからねぇ