ロードス島戦記〜アラニア興亡史〜


その102


「何でもやったのよ! ロードス中から名医を集めたわ! 大陸のいい薬があると聞けばライデンにだって足を運んだもの!」
 涙は止めどもなく溢れ
「それでも……彼の容態は悪化するの!……私は……何も出来ないのよ……」
 セシリアの言葉はいつも正しかったとリルティスは回想する、神に仕えるセシリアは正論を語り、それを正道ととして実行して来たからだ。
「この国と教会を橋渡しして……国民を正しく神の子としてってあはは私ってば……」
 自覚はあったらしいのだ
「あの人一人を……私は救えないの……あの人の心の痛みを取り除いてあげられないの……私は……私は……」
 それは辛い告白だった



 長台詞が多いから……困るよね