ロードス島戦記〜アラニア興亡史〜
その108
「セリスめええええええええええええええええええええええええええええええええ」
動けない身体は怒りによって立ち上がっていた
「王子……」
ウィナスが塗り込めていたいくつかの薬がルドルフの最後の生命力を一気に燃やし尽くそうとしていた
「何もかもおまえに奪われてなるものか! 何一つおまえにはやらん! 国も! セシリアも!」
そしてルドルフはそのまま城の中を駆けていったのだ
「ルドルフ様……え?……」
こんな事になるとはウィナスも想定していないことだった
ああ……ラストが近いなぁ……