宴の席に突如呼び出される事になる。
「生き永らえさせている恩という物があるだろう」
新たな領主の突如の物言いは、俄には受け入れがたい物であった。
「はよう脱げ! 良い余興じゃな」
前領主が無くなるまではシグリダはエルフの王家としての待遇であった、たとえそれがこの国では奴隷という立場でしか無くとも
『そなたの国が燃えるのを鷲は止められなんだ……悔やんでおるよ……』
前領主と交わした最後の言葉であったのだ。
「立場を理解させる所から始めなければな」
領主は首輪をシグリダに付けさせると
「四つん這いになるがいい、獣よ!」
そう言ったのだ
「何故従わぬ!」
前領主の顔が一瞬過る
「はい……」
それだけ言うと手を床につける
「俺は父とは違うと心するがいい」
親を越えたいと思うのは人の性かもしれない
「腹の中にある膿を全部出してしまわないとな」
油の入った瓶をいきなりシグリダのアナルに突き刺すと
「人でもきついぞ、エルフはどう垂れ流す?」
領主はどこかで既に実験していたようだった
「ひぃ! いやぁ」
今まで必死に耐えていたシグリダの口から悲鳴が上がる
「お願いです手を放して!」
必死の哀願にも
「そこでしてもらわねば面白みがないではないか」
最後の瞬間がやって来るのをその場に居合わせた全ての人間が待っていた。
「もう……ああああ……」
プシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
「いやぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
その瞬間に悲鳴と排泄音が同時に部屋を充満していく。
「おやおや」
いや、それ以外にも匂いがシグリダを居たたまれなくしていくのだ
「だめぇえええええええ…………え……」
「ほれ!」
ばっしゃーーーん
「ひぃっ!」
シグリダは後ろ向きに彼女が排泄したモノの上へと倒されたのだ
「あはははははははははははははははははははははは」
そして今度は領主達の笑い声が室内を占領した。
「綺麗にしておけよ、また浣腸してやるからな?」
そう言いながらその場にあるワインやブランデーが振りかけられた
「これで少しは臭く無くなったか?」
勝手な物言いをするのだ
「あ……」
シグリダの意識に何かが入り込む……
「よし、躾としてこれからは浣腸して俺たちの前以外で排泄は全面禁止だ!」
領主達は盛り上がっていた、蔑むための存在を見つけたときの人とはかくも醜いものなのかとシグリダは思うのだ
「ここにいる魔導士に頼んで本当に犬の子でも産ませるのはどうだ?」
ほっておくといつまでも続きそうな勢いだった。
3つのスティグマが共鳴していた……
「ごめんなさい……」
シグリダは前領主に心で詫びを入れた、そして……
その街にレキリアが辿り着いたのは偶然では無かった
「ここに殺戮者がいると……」
そう風の噂に聞いたからだった。
「まず宿をとらないといけないな」
そうして馬をこの街に一軒だけの宿屋に向けた
宿のおかみにこの街に来たら、領主様にご挨拶しなければいけないよと言われ、それに従う
「本日。旅の途中で……」
口上を述べ、領主の反応を待つ、ここの領主は数ヶ月前に代替わりしている事は情報として知っていた、そして人となりも
「うむ。よくぞ参られた、何もなく面白みには欠けるが料理は上手いので堪能して行ってくれ、それに何か困った事があればいつでも私に言って来てくれればなんとかするぞ」
寛大なその人となりに話で聞くだけでは人とはわからないと領主の屋敷をあとにするのだった
「新しい領主は我が侭な暴君と聞いていたがな……」
先代の民を思いやると噂の領主と間違えたのか
「!」
突然に使われた奇跡の力は刻まれし者であるレキリアには魂に震えが来る
「く……バインド? だと……」
自分の運動神経が束縛されたのだと思ったときにはもう遅かった
「あ……」
そしてシジル……殺戮者側から襲って来たのだ、そして人の気配が室内に増えていく。
「いやぁ! だめぇええええええええええええ」
動きの鈍いレキリアを侵入者達は押さえつけて一気にレイプする。
「ひぃ!」
溢れ出る処女血を潤滑液にして何人もの人々が入れ代わり立ち代わりの輪姦に移行していく
「ほら自分で動けば少しは気持ちよくなるぞ!」
語る男達の言葉には抑揚がないのだかショック状態から脱する事の出来無いレキリアにはわからない
「これだけデカい胸なら自分でしゃぶれるなぁ」
ゆすられながら股間からは精液がこそぎ出されてはまた奥深くへと吐出されていく。
「さて、連行する前にこっちも」
下にいる男が楔になって逃げられ無い
「ひぃあ! らめぇ!」
アナルにも容赦の無い凌辱がくり返される。
「そうそう、最後はね」
最初はその言葉の意味がわからなかった、徐々に圧迫感がましてく
「うそ……ひやぁあああああああ」
尿浣腸だった、そして立て続けに何人もの男達が入れ代わりながらレキリアの腸内におしっこを排尿していくのだ
「ほら早く歩け領主様のお屋敷に行くんだよ」
最後に排尿した男の逸物を栓にして街中を歩かされた
「ほら、ほら!」
3点に結ばれた糸を引かれ、更にアナルの中から押し出されて歩いて行くのだ。
「た……助けて……」
領主の館で目の前に現れた髪の長いエルフ女性を目の前にレキリアは噴水のように排泄した
「ふふ……人は人同士汚し合いなさいな……」
目の前にいるエルフ女性こそが殺戮者だった……
フィーエがこの街にやって来たのには理由がある
「ん?」
教会にいたはずのシスターが突如連絡を絶った為に中央から派遣されて来たのである
「人だかり?」
そして到着した時はもう夜も深けていた為に教会へと一直線だった……そして目撃してしまったのだ
「こんな夜更けに裸で人を連れ回すのは不自然ですね」
だから調査するべきだと思ったのだ
「どこへ……いくのでしょうね」
「ここに入った所までは……どこかから見えないかな?」
一際大きな屋敷に入っていった一群を追ってその回りで覗き込める場所を探すのだ
「何をしているおじょうちゃん?」
「はい、なかが見える場所を……」
つい背後からの声に反応する
ガツンッ
世界が暗転した
「いい身体をしているのね……」
そこには奇麗な長髪のエルフ女性が待っていた
「何をしているの! 放しなさい! そして先程連れ込んだ女性も解放しなさい」
フィーエは必死に抵抗するも先程フィーエを捕まえた男に吊るされた状態のまま動けなかった
「まあそう言わずに、神に使えるものよ」
ロザリオを女性は引き千切った
「くっ……」
「ここの領主殿は異種交配が好きらしいのよ……」
「私もやられたの……ふふふふ」
その女性はかつてここで奴隷をさせられていたと言った。
「私はジグリダ……よろしくね」
背後の男が動き出した
「ぎゃは!」
突き刺さった瞬間に息が出来なくなった
「大きいでしょ、馬のをくっつけておいたのよ……本人が好きだって言うのですもの」
シグリダは嬉しそうに語っている、しかしフィーエはもう聞いていなかった
「あらあら」
「筋肉が切れちゃったかな?」
領主が子宮へと汚濁を吐出すと、フィーエはその場にほおり投げられた、そして自力では足を閉じる事が出来なかった
「でも安心して……そんな事気にならなくなるから」
子宮の真上ほどに指をあてて
「巨大化……」
奇跡の力が発動するのがわかった。
「ぎゃぁああああああああ!」
腹部が強烈に内側から膨張したようだった
「凄いでしょ」
もう既に産み月ほどに膨張した下腹部の表面には亀裂が走る
「うそ……」
「凄いでしょ……私の田舎に伝わる秘術よ、子供が産まれ難い所だったのよ、で……男性の寿命を犠牲にして無理矢理授精させる事の出来る術というのがあったの、まあ私の地方ではそれでもダメだったけど、人間には良く効くようね」
嬉しそうに語る
「そんな……今……した……ばかりなのに……」
それを引き継ぐようにシグリダはうなづき
「そうよ、そういう秘術だって言ったでしょ、大きくしたのは奇跡の力ですけどね……そのお腹の中はまだ子供のかけら、十月十日の後に産まれて来るわ……どんなに大きくなるかしらね」
楽しそうに恐ろしい事を言う……
「そんな事って……そんなこと……」
「あなたの前にいた方もしばらくは抵抗していらしたわよ」
行方がわからなくなっていた前任者は……
「大きくなったお腹を抱えてこの屋敷におりますわ……会う?」
その場所に連れて来られた時部屋にあるものが人とは思えなかった
「それでも……まだ産み月じゃないのよ」
恐ろしいほどのサイズにフィーエは震えるしかない
「それに産まれて来るのは人じゃないのよ……神に使えるあなた達にとっては最も忌み嫌うもの、邪神の権族の類よね、半獣半人なのだから……」
そしてフィーエは再び自分のお腹に視線を落す、言葉は出なかった
「大丈夫よ……死なせたりしないから、何度も産ませてあげるからね」
「まだ3ヶ月……」
唯一神アーの声はもう聞えないと、考えるのだ
「私も……ああなるのね……」
マーテルの刻印は消えようとしていた、シグリダが不死者の刻印を植え付けると言っていた……もう自分で何も出来ない状態だった
「わたしも……」