彼女、メディ・ケアルガは聖女と呼ばれるほどに人々に平等の癒しを与える存在だった。
「みなさま、今日も何かあったら私の所へいらして下さいね、どんな些細な相談でもお受けしますわ」
そしてメディの微笑みが人々の心を安らかにしている、この乱ばかりが続く世界で、それは大切な事のように思えた。
その事件が起きたのは、いつものように街で病の人を見て回っての帰り道だった。
「きゃ!」
ドンッ
夕方の人の多い通りではあったが、正面からぶつかるようなほどでは無かったはずなのだが
「邪魔だ!」
そしてその男はそれだけ言い捨てて去って行ったのだが
はらり……
メディの衣服が正面で裂けていた
「きゃっ」
驚いて小さな悲鳴を上げたメディは鼻を突く異臭に気がついた
「何これ?……」
胸元と顔にこびりついていた白濁の液体をなでる
「なんなの?これ?」
メディには何か想像が付かない物体だった、ただ嫌悪感がある
「聖女様、そのような汚れでは帰るのも大変でしょう、私の店が近くにあってお風呂を用意出来ますので……いらっしゃいませんか?」
その様子を見ていた人ごみの中から一人の男が出て来て提案する
「でも、申し訳ないですよ」
辞退しようとしたが
「聖女様をそのまま帰したら街の者の不徳になる」
そういって強引にメディの手を引いて連れ出した。
「ふぅ……」
メディはお風呂に浸かりながら、ここに寄らせてもらえて良かったと考えていた
「湯かげんはどうですか?」
男の声が聞える
「あ……はい、丁度よく、生き返るようです」
リラックスした声になっているとメディ自身が思う声だった。
「よお、聖女様」
そこへ突然二人の男が入って来た
「な、ここはわたくしが借用しております、今しばらくは外でお待ち下さい」
事態が驚きながらも、そのように丁寧に対応する
「いやいや、ここは女と男が一緒に風呂に浸かりながらいい事する店なんだよ……だからいっしょにな」
「でも、わたくしはここのお店のものではないのですよ」
男達はそんな事は知っていると言わんばかりに
「白い液体が何か知らないって聞いたからよ、教えてやろうってんだよ」
「そうそう、女はみんなあれが好きなんだから聖女様も好きになって貰おうと思ってよ、サービスだ」
男達の異様な逸物にメディは脅えた
「うぐぐぐぐ」
いきなり喉の奥までそれを押し込む
「えっと、この店は本番はダメだったよな、じゃあ上に乗って股を押付けて前後に」
メディが知っている男性のそれは教会でお風呂に入れてあげている子供達の物だけだった
「もっと真剣にやらないと、ザーメン出ねえぞ」
頭を押さえて
「おらおら」
自分から快楽を貪るようにしていく
「初心者だから仕方ないさ」
だから男二人はメディの肉体を使ってオナニーをしているようなものだった
びゅるびゅる
どぷどぷ
タイミングあわせたように二つの亀頭から白濁液が吹き出す
「これが男が気持ちいい証拠ってやつだ」
喉から引きずり出してから顔へと第二射を吹き付けながら
「自分の肌にぬるんだよ」
大量に沸き出す汚液でメディを汚していく
「さて……一晩で何人相手にすれば覚えて店に出せるようになるかな?」
「交代だ」
「そうそう、本当はそこの穴にいれるものなんだぜ」
そして一晩中入れ代わり立ち代わり男達はやって来てメディの肌を汚液で染めていくのだ
「ザーメン……これが男の人の快楽の証、私達女の好物」
呆然とくり返す
「こんな事も知らないで人々の相談に乗っていたなんて、痴がましいぜ聖女様」
男達の嬲りは心にも痛かった
まだ薄暗い朝方に店に連れて来た男がやって来た。
「さて、もうそろそろ教会へお連れしますよ、この服でね」
男の用意したものは服ではなく、縄だった……メディの肉体はザーメンでぬらぬらと光、そして荒縄で締め上げられていた。
「約束でしたからね」
「こんな格好で外へなど……破れているやつでもいいです、わたくしの服を!」
必死の訴えも無視され
「連れていってやりな」
「おう」
そういって縄を掴んだのは最初にメディにぶつかった男だった
「一晩でキレイになったじゃねえか」
ニヤニヤと笑う
「嘘……な……」
「その格好じゃ教会に入れてもらえないかもしれないけど、その時は店に戻って来な、やとってやるからよ、物覚えが悪そうだけどな」
そう笑う男を背にメディは教会へと引きたてられる、門番が彼等とグルとは知らずに……もうどこにも逃げる事の出来ない地獄に足を取られているのだった。