11

 その日の巡視もいつものように悪徳大路の中程まで行われていた。
「この辺は少し気が緩むと規則を逸脱するのだから……」
 律子はいつも厳しく取り締まる事を信条としている
「ん?」
 その時、彼女の背後から接近している影には気がつかなかった、そこには仲間がいるはずだったから

12

 口に当てられたのはクロロホルムを含んだハンカチだった
「んんんん!」
 律子はあまりにベタな手段をもって悪徳大路の中で行方を失ったのだった。

13

 照明が用意されて気を失ったままの律子を照らし出していた
「予約が集まるだけはあるぜ」
 男達はスラリと伸びる太股に魅せられていた
「いい身体の上に……あれだけ頑丈な性格だ、人気も出るぜ」
 そして律子が意識を取り戻したと同時に撮影は開始された。

14

 律子の衣服は一枚づつ接がされていく
「これまでの取り締まりは自分のストレスを解消する為にやったんだろ?」
 侮辱このうえない質問がカメラの前で行なわれていく
「バカな事を! 捕まりたくないのなら正しい事をなさい!」
 いつもの調子で返答がしばらく続いたが……衣服が無くなった時、男たちは律子にのしかかっていった。

15

 ブチブチブチ
「やっぱり堅物さんは処女だぜ! 男を作らず法の番人気取りかい?」
 何を言い返す事も出来ずに処女を散らしそれをカメラに納められていく
「いやぁあああああああああああああああああ」
 男達は血が流れるままに何度もその穴を痛めつける、そしてそれは延々と記録されているのだった

16

 撮影後、睡眠も取らせぬままに店に引き出す
「ここでの名前は五月だ……わかるか?」
 男の手の中で律子の生徒証が砕けた。
「な!」
 何かをいう前に、頬が鳴った
「この店にいる時は二級生徒の桂五月だ」
 念を押される

17

「わかったわ……」
 そう言いながら律子は冷静に店の様子を観察した、殴られた事でレイプの痛みよりも考えなければいけない事が思い出された為である
「良い子にしていれば……気持ちよくしてやるからよ」
 男はその場所を離れる、拘束されていて逃げることはかなわないが、店が見覚えがある事に気がつく、何度か巡視で見に来た事があったからだ。
『あんな手段で二級生徒を集めていたなんて……でもここなら仲間に連絡が取れる』
 そして狙ったように同僚が店内に入って来たのだった。

18

 信じられない言葉を聞いていた
「この娘が新しく入った二級生徒かい?」
 同僚は律子を見てそう言ったのだ
「何言ってるの? 如月律子よ!」
 当然そう言って詰め寄ったが
「おいおい、違う名前を言ってるぞ!」
 彼は店員から学札を受け取って
「ちゃんと教育しておけよ」
 と取り合わない
「どうです、遊んで行かれちゃ?」
 待っていましたとばかりに
「そうか、悪いな……この新人借りるぜ」

19

 ボックスに押し込まれると
「まったく、教育がなってないな」
「何をいってるの、私がわからないの?」
 二人きりになったのでもう一度律子は詰め寄る
「わかってるよ、あんたが邪魔だったのさ」
 そしてそうとわかっていてこれからのことをするというのだ

20

「あんたがこの辺の連中とイザコザ起こすから、フォローが大変だったんだぜ」
 彼はバックから一升瓶を取り出すと
「なんで……」
 そしてそれを股間に押付けながら
「生物部と狂化研の合作、俺達のザーメンスープだよ」
 ゴポゴポと膣の奥へと流れていく
「なんで! いやよ! やめてよ! お願い! 助けて!」
 もう必死だった
「ダメだよ、長い物にはまかれるって行き方を覚えなきゃさ」
 彼はクールに言い
「君の登録は申請書は本日受理される事になってる、生徒外労働者「桂 五月」としてね。
 彼は瓶を空にすると……
「また何人かで巡視にくるよ、その身体のね」
 そういって出ていった。