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「あ、おなかが……おなかがぁ……」
 下腹部が蠢いているのが俺の目でも見て取れる
「さすが、狂科研と生物部が改造した俺達のザーメンだ」
 まるで生き物のように腹の中で暴れ回っている、そして内側から性感を敏感にしていくらしい
「あ……ああ……」
 如月、いや桂五月は徐々に高揚していく肉体を持てましているようだった。

22

 ノビをしては震え、震えては身悶える
「ダメェ……そんなぁ……ダメなのぉ」
 まもなく、俺は望みを叶えるのだろう
「いう事があるなら、三つ指突いて言って見ろ」
 高揚した五月の顔がこちらを見上げる。

23

 冷静で優秀、公安でもトップに登るであろうと言われていた秀才が今、目の前で性欲を抑えきれないでいるのだ
「お願いします……なんとかして下さい……もう……気が苦しそうなんです……」
 あの生き物は昇り詰めさせるだけで、逝かせることはないと聞いていたが、どうやら本当だったようだ
「いいぜ……何をして欲しいんだ? しっかりと言ってくれよ、なあ五月」
 あの如月律子が……俺に言うのだ
「イかせて……ああ……イかせて下さい」
 俺は満足していた、だから律子を抱いた。

24

 83分署に戻るとまた受けつけで騒いでいる
「先輩お帰りなさい!」
 この所毎日あの学園探偵がやって来ては如月の行方を聞いている、彼女が教育係を勤めていた二人が対応しているのも、日課になっている。
「私達だって必死に探しているもの! 律子先輩が……律子先輩が……うぐぅ」
 色々と資料を抱えているが、全部事前に俺が修正しておいたから手は出ないだろう。
「こんな所で、騒いでないで探偵なら……自分で探すべきじゃないのか?」
 面白くなって揶揄いに入ると
「うるせぇ! てめえあの時一緒に見回りに出た男だな! どこで如月を見失ったか教えやがれ」
 あの時、見られていたのか
「五月蠅い! こいつは追い返せ!」
 二人に言い付けるとその場を俺は離れた。
「先輩が一緒に回ってたなんて初耳です、本当なんですか?」
「俺は出掛ける直前に会ってるんだよ!」
 やぶへびだったかもしれない。

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 翌日もあの店に向かう、すると悪徳大路の中で如月、いや桂五月が隠れるようにしている所に出くわす
「逃げだしたのか?」
 図星だったらしく
「くっ」
 彼女は逃げ出した

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 捜査の基本というのは役に立つものだ
「どこへ行く気だ?」
 犯罪者は左へ左へと逃げるものだ
「ひっ」
 追って来る店のものと挟み撃ちにして
「五月、この学園でお前がいられるのはあの店だけだぜ、逃げないとわかれば……授業にくらいは行かせてやる」
 如月は逃げるのを断念した

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「1回目だからこのくらいか」
 吊るしたうえで身体に刺青を刻んでいく
「逃げなきゃ綺麗な身体のままでいられるのに」
 店にはそのような能力を持ったものもいるらしい、おそらくは任侠ヤクザ研の男だろう
「さて、今日も持って来たものがあるんだけど、使っていいか?」
 俺は今日もまた狂科研と生物部の合作を持ち込んでいた。
「いいですよ、お説教してやって下さい」
 この店は優良店である

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「いや……もうあんな感じはいやよ……」
 縛り付けないと律子は言うことを聞かないくらいにこの前の興奮は辛い経験らしい
「安心しろよ、こいつはこの前のとは違うから、俺達のザーメンで作られてるってのは同じだけどよ」
 股間にパイプを刺すと俺はグイグイと押し込んでいった
「どうだ?」
 何が起こっているのかわからないのか反応が薄い、こいつは失敗作かと思った矢先
「ひぃ!」
 五月が暴れ出した
「あつい! あつい!」
 どうやら成功のようだった
「今日はこれまでだな、結果が出ないと……つまらんから」
 俺は、数日待つことにしたのだ……今度の代物が彼女を書き換えるのを

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 数日後……五月は舞台の上で犬と腰を振っていた
「どうしたんだ?」
 店の者の返答は簡単だった
「逃げたんですよ、また……まあ仕置きって事ですか? 動物は流石にいやがるんで面白いですね」
 店の者は知らずにやっているのだから笑える
「そうか……まあ逃げなくしてやろうか?」
 俺はショーが終るのを待って五月のもとに向かった

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「いよう! 盛大に犯られているじゃないか」
 五月は憎しみの視線で俺を見ていた
「卑怯者!」
 楽しい言葉だ
「今度のやつは面白いぞ……ザーメンを感知してから排卵するように君の子宮と卵巣を書き換えたはずだから」
 案の定理解していないようだった
「ようするに、レイプされても中出しだったら絶対に妊娠する身体になったのさ」
 浸透していくのに数秒待つ
「うそ……」
 まあ、こんなものか……だが
「まあ、狂科研と生物部がそう言ってるだけだがね……さらにあるんだよ、まあザーメンを感知すると妊娠中でもちゃんと排卵するそうだ、しかも優れものなのは、ザーメンの染色体数に合せて卵を改造出来るのだそうだ」
 そしてまた数秒待つ
「いやぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
 絶望の悲鳴が楽しい、壊れるか? しかしこの女の責任感が狂う事を許さないだろう。
「お前の弟子二人があの学園探偵とここを探してるぞ」
 そう耳元に呟くだけでいい
「ひぃ……うそ……」
 壊れる直前だった目に光がともる、憎たらしい限りだ
「本当さ、あの二人も拉致して同じ目に会わせるが、いいか?」
 そして、何かを考えているのだろう、だがそうはいかない
「あの探偵をこの店に来るように段取るから、手を引くように言うんだ」
 受入れるしかないのさ
「え? なん……」
「何を言ってもかまわない、奴が手を引くように話しをしろ、抱かせてやってもいいぞ」
 そして、悪徳大路に人を配して、あの探偵をここまでおびき寄せることにしたのだ。