悪徳の栄え
「当学園査問委員会は、君に対して公安委員会の資格の剥奪をここに命じる、また他の処分が決定するまで、君の身柄は当委員会の監視下に置かれる事とする。」
職権乱用、人身売買、二級生徒保護法違反、贈収賄、傷害致傷…その他にも山のように読み上げられた罪状の末に、とりあえずの処分が俺に言い渡さる…俺は両脇を屈強な委員会の警務係に拘束されて、簡易裁判所と化した部屋から連れ出された。
委員会の建物の中、廊下の途中まで来たとき、俺は立ち止まる。
「おい…もう、いいだろ?腕を離してくれよ…」
左右で腕を掴みんでいる、警務係に俺は言う。
俺の両腕を戒めるように掴んでいた、手が離される…
「ご苦労…これでなんか食べてくれ…」
ポケットから、お料理研の高額学札を数枚取り出して、両脇にいる警務係のポケツトに捻じ込む…そして、俺はそのまま、何事も無かったように委員会の建物から外に出て、あらかじめ用意されていた車に乗り込む…そして、俺は行方不明になった…
俺が行方不明になって結構な日々が過ぎ去った。
その間に起こった出来事を単純に言えば、悪は滅び正義が勝つ…と言うところだろうか?
被害者となった可憐な美少女達は救出され、腐敗に塗れた83分署に巣食っていた悪しき者達は粛清され、正しい秩序が戻ったのだ!
実に御立派な…新聞部や報道・メディア委員会の連中辺りが、喜んで紙面を飾りそうな事である…だが事実は違う…被害者の女性の学籍は元に戻らず二級生徒のままであり、行方不明のままの被害者もいる上に、摘発された店はもぬけの殻であった。また粛清された者たちは下っ端であり、上層部に対してはお茶が濁され、首謀者と目された俺は、見事に行方をくらまし、以前とはまるで違う顔になり、この場所で某有名学園教師と今後について話しをしている。
得々と自己の信条を語る学園教師との、心暖まる会話を何とかクリアした後に俺は、利用価値があることを認められ、彼の学園教師より非常連絡局の局員と言う身分と学籍番号03100214と言う学籍を与えられた…新たな俺…いや、僕の誕生だ。
そして、僕に与えられた非常連絡局員として最初の任務を完遂させるために、僕は動き出した…
車の中で、全てが予定どうりと言う報告を聞く…公安委員会内部で、すでに肉奴隷として生活を余儀なくされている数奇屋橋多香子を除く、如月律子、鷹匠遊子、如月美緒の三名をすでに例の場所に拘束したという報告である。
如月律子と鷹匠遊子の二名は、先日秘密裏に開催された公安委員会主催の二級生徒の競り市にて落札を完了した…正直に言えば、かなりの大枚を叩いの落札であった。
ちなみに二人を競り落とすのに使われた資金は、俺個人の隠し資金から出されている…つまるところ競りで得られた資金は、公安委員会の裏金としてプールされるのだが、結果として裏金の資金を僕が提供したと言う事になる…まあ、言うならば公安委員会という組織に対しての俺個人の賄賂と言う形であろうか?
(その賄賂の見返りとして、今回の不始末を見逃された上で、新たな身分を手に入れることが出来たとも言えるのだが…)
残る一人の如月美緒にいたっては、秘密裏に治療施設に収容し治療していたのを連れ出し、拘束したのである。
車の後部座席に座り込んで俺は思い出す…今回の顛末を…煮え湯を飲まされた屈辱の事を…
学園探偵の奴と数奇屋橋多香子のおかげで、公安委員としての自分は破滅した…ただし、公安委員としての俺がである。
以前より公安委員の上層部に流していた金と女…もしも俺が捕まれば、その金と女の流れが暴露される事になる、結果としてそうそうに俺を処分するわけにも行かない(逆に、この気に乗じて俺を秘密裏に処分しようとした場合は、全てが公にされるように手は打ってある事はすでに知らせている)結果として、公的に公安委員としての地位の剥奪、及び処分が決まるまで学園査問委員会の監視下に置かれると言う、非常にあいまいな処分が下されたのだ。
その間に僕は、行方をくらまし、顔を変え、あいつ等に復讐するべく行動を起こした。
公安委員会内部に、俺の意のままに行動をさせる事が出来る、粛清を免れた公安委員の連中を何名も温存させる事に成功している、それらの人員に対しての影響力…金と言う飴と脅迫と言う鞭…は充分に確保しているのだ。
貯め込んだ資金と公安の組織内に残した部下を使い、如月律子と鷹匠遊子の二名を再び拉致し、公安主催の競市にて僕が再び落札し、数奇屋橋多香子を公安専属の性奴隷として仕立て上げ、如月美緒も僕の支配下に抑えた…そして、それらの御膳立てを済ませた後で、金と個人的な伝手を頼って、某有名教師と接触する事に成功した。(詭弁部の後輩であると言う事が有利に働いたようである)
そして俺は、非常連絡局の局員と言う新たな身分と学籍を与えられ、彼の汚く長い腕の一本として、復活したのである…
「着きました」
運転手の言葉に俺は、目的地に到着した事を知り、俺は車から降りる。
降りた先には一軒の建物があった…俺は、その建物中に入る…地下へと続く階段を下った先にドアがあった…俺はそのドアを開けた…
そこそこに広い部屋の中には、三本の柱が立てられていた…そして、その柱には三人の娘達…如月律子、如月美緒、鷹匠遊子が、全裸で戒められ縛りつけられていた。
「やあ、お嬢さん方…元気だったかい?」
ギリギリと歯を噛み締め、憎悪の視線を向ける律子を正面から見ながら、僕は、三人に挨拶をした…
其の弐
すでに整形後の顔は披露済みだったので、すぐに僕だということは認識したようだ。
彼女達は、]状に組み合わされた木製の柱に手足を開脚万歳状態で戒められおり、頭部は鉄製の首輪により固定され、身動きすら出来ない状態と言える。
それでも口の自由までは奪っていないので、話をする事くらいは出来る…だから、僕がした挨拶に、なかなか面白い返事をしてくれた。
「この!下衆!悪魔!」
これは如月律子の返答…気の強いところは変わってないのが嬉しい…
「やだよ…もうレイプはいや…死んじゃう…しんじゃうよ…」
これは鷹匠遊子の返答…意外にあっさりと壊れたのは、少々期待はずれだなと思う…
「あなたは…本当に人間なのですか…ひどすぎます…」
これは如月美緒の返答…治療の効果か、もともと気丈なのか、楽しませてくれる…
三人三様に、なかなかに面白い返事をしてくれると思いながら、戒められている彼女達を改めてみる…
すでに、この三名の運命は決まっている…万が一にも、こいつらが表の世界に再び出るような事が起これば、沈静化された公安委員会のスキャンダルは再燃し、二級生徒問題もどのような展開を見せるかわかったものではない…だからこの三人には学園の闇の中に消えてもらうしかない…それが、あの御方の考えであり、僕自身の考えであった。
そう考えながら、三人を見る…
相変わらず、そそられる身体を見せている如月律子…その豊満な身体を犯した時のとろける様な感触は、いま思い出しても股間が起ち上がって来る様な気がする…
処女膜を突き破る感触を堪能した鷹匠遊子…ブチブチとした抵抗感をペニスで感じながら、処女膜を突き破るときに聞いた悲鳴は、興奮させてくれた…
こいつら二人は、満足するまで存分に犯しまくり身体の隅々までも堪能した。
そして最後に如月美緒を見る…そして気がつくした…まだ、如月美緒だけは、直接に犯していないことを…
凌辱ディスク撮影時に、何人もの男達に嬲り犯される様を、僕はリアルタイムで延々と見続けていた…必死の抵抗が、無残に踏みにじられ、壊されていく様を酒と食事を堪能しながら見て楽しんでいた…そして、一眠りした後に再び、凌辱の進行状態を見たときの如月美緒の無残な姿…それを僕は思い出す。
そして、ここしばらくの間、事後処理に追われて、女を抱く事はおろかオナニーすらしていない自分に気がつく…学園の闇の中に消し去る前に、最後の味見をしておくのも悪くない…そんな考えが浮かぶ…
三本の柱のうち、如月美緒が縛められている柱に僕は近寄り、他の二人に聞こえるように大きめな声で言う。
「いま思い出したんだが、僕はお前だけ犯してないことに気がついた…最後にお相手をしてもらおうかな?」
「やめなさい!やめて!」
「ああ…やめて…やめえてぇぇ…」
僕の言葉に驚き、非難の罵声と哀願を交互に叫ぶ如月律子と鷹匠遊子…対照的に名指しで、これから僕に犯されることを宣言された如月美緒は、引き攣った様な表情で僕を凝視するだけだった。
如月美緒の戒めを解く前に、僕は自分の衣服を脱ぎ捨てて行く…ズボンだけを脱いで、簡単に済ますと言う事も可能だが、どうせなら肌と肌のふれあい…最後のセックスくらい楽しませてやろうと言う親切心である。
全裸になった時点で、柱に縛められている如月美緒の戒めを解き放つ…結構長い時間柱に縛められていたせいであろう、戒めを解かれた如月美緒は床にへたり込む様にうずくまる…無論のこと全裸である…僕は、その姿を値踏みするように見つめ…そして、僕は如月美緒に襲いかかった…
「いやぁぁーーー!!」
すでに凌辱ディスクの撮影で散々に犯されまくったあとに、生体実験の材料として狂的化学部の売り飛ばされ、人外の人体実験の末に狂気の世界へと足を踏み入れかけた経験がある如月美緒であったが、治療の結果として正気を取り戻し理性を持ちえた彼女にとり、再び男に犯されるという行為は、耐え難い事と言えた。
まるで、再び犯される恐怖と屈辱を味わうために治療が施された…と言う結果になっているのは皮肉以外の何物でもなかった。
『いっそのこと…狂ったままのほうがよかった…』
男の腕の中…乳房を揉まれ、ヴァギナを犯されている如月美緒は絶望する…
「はっ!獣とはいえ、何回も腹から餓鬼を産み落としていった、マンコとは思えん位に締め付けてくれる、もったいない…ほんとうにもったいない…」
床に押し倒し、乳房の感触を味わう…ヴァギナに挿入したペニスを締めつ、精液を搾り取るかのように蠢く膣の感触を味わい、膣内に己の欲望を吐き出し、その余韻を堪能する…
心の片隅に、一人くらいなら残しておいてもいいかもしれないという考えが思い浮かぶ…僕専用の肉奴隷として…
膣内に一度吐き出しただけでは、萎えなてこないペニスをアナルへと再度埋め込むために、美緒の頭を床に押し付け、腰を抱きかかえ持ち上げ、アナルを犯す…グイグイと深く挿入する度に、美緒の小さな苦鳴が漏れ聞こえ、床に擦りつけられた額から血が流れ出す…男はそんな事など、お構い無しに更に激しくアナルを犯し続ける…すでに如月美緒と言う人間を犯すのではなく、如月美緒と言う名の壊してもよい玩具をもてあそぶ快感を楽しんでいるのである…
其の参
頭を床に押し付け、尻を持ち上げながらアナルを犯す…ペニスを締め付ける快感を存分に味わいながら、美緒の腸に思う存分に俺の欲望の塊を吐き出す。
ズルリと引き抜いたペニスを、髪を掴み上げこちらの方を向かせた美緒の口で始末をさせ様として、俺は気がつく…美緒の表情に…
髪を掴んだまま、強引に俺は美緒を立ち上がらせ、その顔を見て言う。
「お前…いま俺がフェラチオをさせようとした時に、フェラチオさせた俺のペニスを噛み切る気だったろう…」
俺の言葉に、美緒は一瞬強張ったような表情を見せるが、次の瞬間に俺に向かって唾を吐きかける…ただ、美緒のこの行為は充分に予測していた事であり、余裕を持って吐き出された唾をかわし、逆に美緒の顔を拳を叩き込む…眼鏡が吹き飛び、今まで奇跡的に無傷であった眼鏡が、床に落ち音をたてて壊れた。
「美緒ちゃん!」
律子が叫ぶ…
掴んでいた髪を放すと、どさりと美緒がその場に崩れ落ちる…俺は、そんな美緒に向かい言う。
「おい…落ちた眼鏡を拾え…」
その言葉に、反応した美緒が、ポタポタと鼻血を滴らせながら、床に落ちて片方のレンズが壊れている眼鏡に手を伸ばす。
眼鏡に伸ばされていく手…俺は、美緒の手が壊れた眼鏡を掴んだ瞬間に、俺の右足が美緒の手を踏み躙る。
「はぁぐぅっ!」
踏み躙られた掌…壊れたレンズのガラス片が美緒の掌を傷つけ、床に掌を中心に血がジワリと広がっていく…
「ああ…すまん、右足じゃなくて左足だった…」
俺は、美緒の掌を踏み躙っている右足をどけて、今度は左足で改めて美緒の掌を踏みにじる…更に血が広がっていった…そのままの姿勢で俺は、美緒に言う…
「アソコの具合がいいから、お前だけは残そうと思ったが…一番最初におくってやるよ…あちら側にな…」
美緒の踏みつけていた掌から足をどける…そして俺は、髪の毛を掴みあげると、ズルズルと美緒の身体を引きずる様に、部屋の中央に持って行く…
「あなた!何をする気なの?美緒ちゃんを放しなさい!放してお願い、やめてぇぇーーー!!」
何がこれから起こるのかはわからない、しかし美緒の身の上の恐ろしい事が起こるであろうと言う事は想像できる…律子は叫び哀願する、美緒を助けてと…
部屋の中央には奇妙な文様が、直径数メートル程度の円を模る様にして描かれている、俺は律子の絶叫を聞きながら、描かれている文様の上に美緒の身体を放り出す…血に塗れた掌…ぺたりと美緒の掌が文様の上に触れた瞬間に、その血液に反応するかのように文様全体が淡い光を発し、点滅し始める…
「な…なに…やだ…やだ…助けて…やだぁぁーーー」
光の中で、美緒が恐怖の声を出す…その場から逃げ出そうとするが、光の壁のような代物が出来ており、文様の外に出る事が出来ない…
点滅する文様…その文様の中心から何かが湧き出すように現れてくる…現れてくるもの…それは、人の腕ほどもある触手であった。
一本だけではない…次々に出現する触手…蠢きながら獲物を探し回る…獲物…それは、紛れもなく光の壁の内部に閉じ込められている如月美緒である事は確実であった。
蠢く触手の一本が美緒の足を絡めとり、引き寄せていく…
「ひぃぃーーーやだ!とめて!だめぇぇーー!」
抗う美緒…しかし、圧倒的な力で触手は美緒を絡めとり、蠢く触手の中心に引き寄せていく…
「なんなの!なんなのよ、あれは!やめなさい!すぐに美緒ちゃんを出して、たすけてぇぇ!お願い私が代わりに…身代わりになるから、おねがいぃぃいーーー!!」
美緒の悲鳴と律子の絶叫…両方の叫び声を至上の音色と感じつつ俺は、触手に取り込まれていく美緒の姿を薄笑いを浮べながら見る…
蠢く触手…はたしてこれが何なのかは、俺も知らない…いくつかの偶然により見つけた代物なのだから、ただ解かっているのは、こいつに生贄として人間を差し出せば、その生贄の価値(この基準は今ひとつ不明なのだが…)によって、有益な代物を与えてくれると言う事だ…ある時は黄金の塊であり…ある時は巨大なダイヤの原石…ある時は禁断の魔道書…もっとも金ダライが一個と言う事もあったが…
この世界から抹消したいと思っている奴を生贄に与えれば、そいつは完全にこの世界から消え去る上に、利益の上がる…まさに一石二鳥ということだ。