ア−サ−イ−キ−ニ

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 ズルズル……
「あう」
 何かが身体の中を這いずるのがわかった
「うそ……」
 それはいつまでも入って来て、そして

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「ひっ」
 その妖しげなものに宙吊りにされた
「ああ!いやぁああ」
 そしてそれは快感と供に訪れた

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「ひゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」 
 その管は前後に揺れながら何度も身体の中を循環していく
「ひぐぅ!」
 今まで体験した事の無い快感だった
「あがががががががががががああああああああああああああああああああああああああああ」

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 ズルリ 
 意識はあっという間にブラックアウトしていた
「ここまでは成功だな」
 研究員達はデータを取っていた

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「本番だ」
 意識を失ったままのユキの身体を機械の中へと沈めていく
「よし!」
 そしてそれはあつらえたように収まっていくのだ

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 体中にジョイントが収まった時に
「んん……」
 ユキは目を覚ました
「え?……」

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「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
 新しく手に入れた快感地帯も、人としての性感帯も同時に最大級で愛撫された
「やはり合うようだな」
 そして動けぬままに何度も逝かされる
「ひぐ」

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「あ……」
 バシャ!
「溢れたとは」
 首の周りから淫らな臭いのする液体が溢れ出たのだ
「ひぃひいいいいいいいい」
 それはユキの全ての液体を体外へ放出したかと思えるほどだった

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 パシュ……
「ああ……」
 そして何も感じなくなった頃開放された
『マツシマ君……』
 その時に聞こえたものは……

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「はっ!」
 自分のありようを見返す
「夢……なんて事はやっぱり無いわよね」
 管はまだ股間から生えていた

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「ここに」
 胸のすぐ下にある穴に指を持っていく
「ひゃぁ」
 少し触っただけでそれは敏感な器官としてすぐに反応した

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「やっぱり」
 なかなか手が離せない
「濡れてるなんて……そんな」
 ユキの指は確かに淫液に濡れていた
「癖に……」
 快楽は人の思考を停止させる

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「逃げなきゃ」
 だから努力して指を新たな性感帯から離し
「行かなきゃ」
 服も無いコードも繋がったまま
「早く……」

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「あの声は……」
 逃げようとした時に思い出したのだ
「教授よね……たしかに」
 夢ではないのならあの声は真実のはずだった

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「開いてる……」
 部屋の入り口に鍵はかかっていなかった
「逃げないとでも思っているのかしら」
 もうここはユキの知っている基地では無い事は確かだから
「これは」
 見上げたそこにあったものは……