オ−モ「教授とともに……そして」

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 ドン……
「大丈夫?」
 女性がもたれかかってきて悪い気のする男はいないだろ
「あ……」

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「申し訳ありません……」
 瞳を潤ませて
「え?」
 そして誘うのだ……奈落へと

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 パリッ……ポリッ……ブチャ……
「うう……ううううう……」 
 ユキの心にはまだ後悔がある
『マツシマ君……美味しいよ……』
 だから人間が租借される音を聞いていられなかった
「もう……もう……」

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 ニュル……ズルル…… 
 そして教授は食欲を満たした跡に性欲を満たそうとする
「教授……はい……」
 その教授と共に生きようと決めた時点で他に選ぶことの出来ないメスとしての生活だった

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「ああああ……」
 身体は教授の為の性欲処理だけのために考えられているようだった
「んんん!んんんんん!!!!」
 何度も上り詰める

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 教授はすぐにオスの本能に従って行動する
『マツシマ君……マツシマ君……マツシマ君……』
 胎内に射精するために行動するのだ
「ああ……ああ……」

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「あひぃいいいいいいいいいいいいいい」
 腹が裂けるかと思えるほどの精液がいくつもの穴から注ぎ込まれる
『ああ……マツシマ君……』
 教授の脳は生物兵器の為に存在していた肉体を制御していても本能に根ざす部分は動物のそれと同じだった
「あ……あぁ」

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「ん」
 ドサッ!
『よし……』
 ユキは意識を失ってその場で動かなくなる
『……』
 そして教授はその場から這い出していくのだった……町へと……

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「教授?……」
 目を覚ましたときにその場に教授が居なくなっていることを理解して
「まさか?」
 前に弄ばれた町には誰も居なかった、そしてその町は教授と同じように改造された人間によってそうされた
「私がここへ誰かを誘い込む必要なんか最初から無かったのね……」
 そう理解したときに感じた感情は
 これで……もう見ないで済むのね……
 食われていく人間を見ないで済むと言うことだけだった

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「やっぱり……同じ種族なのね」
 数ヶ月のあとにユキの腹部は膨れていた
『ああああああ……あああああああ……』
 教授は最近まともに思念波を送って来れなくなっていた
「早く産まれておいで」
 だからユキは何時の間にか子供を楽しみにしていた

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「ひぃ!ひぃいいいい!あががががががががががが」
 一斉に其々の穴が産気付くと外に出たとたんにその卵は膨らんでから硬質化した
「卵!卵ぉ!」
 ユキにとって始めての子供は卵に包まれて大量に産まれ落ちた

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「はぁ……はぁ……はぁ……」
 全てを終えたときには体力が残ってないように思われたが
「早く生まれておいで……私の子供達……」
 確実に先ほどの自分のお腹よりも大きいであろう卵たちを抱きしめながら、微笑む
「もう……本当に人間じゃないのね……」
 そして……涙を流した

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「生まれた!」
 子供たちは生まれた瞬間からユキの乳を求めて這いずり昇る
「せっつかないの!」
 子供たちは順次生まれてはユキの身体を這いずる、不思議と全ての子供が見分けられた
「あの子は……生まれないのかしら?」
 オマン○から生まれた一つだけ大きな卵だけが孵ろうとしなかった

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「あう!」
 子供たちは教授のようにユキの身体で遊んだ……潜り込み這いずり飛び降りる、それはジャングルジムや滑り台で遊んでいるようだった
「ああ……ちょっと……ああああ……」
 だから、ユキは何もわからなくなっていった

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「ん……ママ……」
 ゆっくりと大きな卵は孵る
「遊んでる……」
 大きな卵は牝の卵だった
「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ……ああああ……」
 母が娘に最初に教えたことは、快楽に上げる嬌声だったのだ……。