「バカな、これ以上私たちを」
「ああ、もっと辱しめてやろう……宇宙中の観客が楽しみながら目撃してくれる……
 私の牝奴隷達の美しい尻を観てくれる事だろう」
 話にならないのは分かっていた。
「だが、褒美を用意したよ」
「え?」
「きっと嘘です」
 叫んだのは弥生だった。
「ほほう……弥生ウルシェード……もっとも素晴らしい尻穴を持つ女よ、分かっているのかな」
 モニター越しに睨まれただけでも、弥生の身に染み込んだ陵辱の記憶がよみがえる。
「ひっ」
「もう良いでしょう!」
「誰か1人でもゴールにたどり着いたなら……全員のピアスを外せるこのキーを渡してやろう」
「「「「「!」」」」」
 空気が変わる。
「どうだ欲しくないか?」
「……」
 言葉には出せなかった、誰もがそれを欲していて、誰もが今の状況が改善される事を願っている。
「では、ルールを説明しよう」
 ヨコザが説明するのはこういうことだった。
 ここからゲートを越えて10箇所のステージに分散して送られる、それが1回戦。
 ステージにはそれぞれのルールが決められていて、その決め事をクリアすれば2回戦へのゲートへ行ける。
 そのゲートを超えられなかった場合は失格。
 ステージは基本的に地球上のどこかだが、ゲート以外で移動した場合は失格とする。
 各ステージには、プレイヤーという戦闘要員がいて彼らが陵辱者となるが……
戦闘してプレイヤーを倒すことが出来ればそのステージに飛ばされた牝奴隷は自動的に次のステージに進める。
 1回戦毎に1ステージ、リーダーであるヨコザ自身が参戦している。
 5回ゲートを潜れば、ゴールである。
「以上である、では行きたまえ!」