スルリッ……
 スリングの細さに、何故か立ち上った乳首に弾かれる様に水着がズレて行く。
「きゃぁ!」
 顔を赤らめ即座に水着を押さえようとしても、ズレを修正すのは難しく、ピンクに屹立した乳首がレイの羞恥心を更に追い上げて行く。
「オホホ 色気が増したわね❤」
「ムッカ~! こうなったら変身よ!! ……って、ダイナブレスが無い! これじゃあ変身出来ないじゃない!」
 外的要因で着せ替えられてしまったのだ、もちろんダイナブレスも消えていた。
「アラアラ……これじゃあ打つ手無しね」
 謎の男性はレイの落ち込む姿を見て、間合いを詰めて来る。
「そんなぁ……変身さえ出来れば……」
「あら、正義の味方がただの男を変身して攻撃して良いのかしら?」
 もっともだ、相手が侵略組織のメンバーなら良いが、怪しいアイテムを手にしていても一般人を攻撃することはダイナマンのメンバーとしての矜持が許さない。
「さあ、始めましょうか?」
 何が始まるのか顔を真っ赤にしながら、レイは震えるしかなかった。