「ワルズ殿下! ご復活おめでとうございます!」
「「「おめでとうございます」」」
「ワハハハハハ、こんなに気分の良い事はないぞ。ところで父上はどうなされたか?」
 復活したばかりの彼は、現状を理解していない。
「残念ながら……」
「そうか、海賊どもはそこまでであったか、良し! さっそく父上を復活させて私のことを認めて頂こうじゃないか!」
「それが……」
 出産を促すシステムは連続稼働が難しい。
「出産方式を使ったのか、あっちは復活光線の方は完成していないのか?」
「そちらも完成してはいるのですが」
 そう、呼び戻すには膨大な量のエネルギーが必要になる、この潜んでいる状況ではエネルギーは貴重だった。
「良し、エネトロンとか言う地球の新エネルギーを奪いに行くぞ、付いてこい!」
 でも、彼らの司令官は相変わらずの楽天家だ。
「殿下。この牝慰安婦は如何しましょうか?」
「ふむ……せっかく私を産んでくれたんだ。丁重に扱え、丁重にな」
「ふざけないでっ! 私はイエローフォー! 死んでも馴れ合わないわよ」
 バカにされた事が解る、元々慰安婦という立場なのだから。
「ワハハハハハハ! よくわかっているじゃないか、お前に拒否権などないのだ! 連れていけ!」
「はっ!」
「はなしなさぁぁぁい!」
 ジュンの行く末は如何に……