「くひぃぃぃ~んっ! う、産まれるぅ! 卵が出てきひゃうぅぅぅっ!」
 モモコのボテ腹は限界寸前にまで膨れ上がっていた。ハミィの目の前だというのに、羞恥心も忘れて大きく股を広げ、お腹を掻き毟っている。
「もう大丈夫だからっ!」
「んひぃぃんっ! はふ、くぁぁぁん~! んんんんっ!」
 ぷしっ、ぷしゅぷしゅっ……!
 整った美貌が真っ赤に染めて息むたび、剥き出しの膣穴から甘酸っぱい牝汁が噴出される。子宮口から大振りの卵が頭を覗かせた。
(産みたくないっ! また産まれてくるのは……)
 モモコがどれだけ否定しようとも、慰安婦奴隷として性開発された我が身には、出産に抗う術はない。
 おそらくは倒すべき敵を宿しているにも関わらず、モモコの肉体は信じられないほどの快楽の大津波が荒れ狂っていた。
「はっ、はっ、はふぅ! ひっ……あぁぁんっ~!」
 ぬぷぬぷっ、ぬぷぷ……。
 全身全霊の力を込めて力んだ途端、五十センチほどもある大きな卵が牝穴から勢いよく通り抜けた。
「た、卵を産んで……イ、イ、イクぅぅぅ~❤」
 ぷしゃぁぁぁぁぁ~!
 モモコは新たなる生命を産み落とした幸福感に酔いしれ、産卵絶頂を迎えた。快楽に蕩けたアヘ顔を晒し、とめどもなく溢れ出た愛液が青白い卵を祝福する。


「はぁ、はぁ……あ、あたし、はぁ、はぁ……なんてことを!」
 モモコは産卵絶頂の余韻に浸りながら、子宮から転がり落ちたばかりの青白い卵を見送った。
 パキパキ……バキキッ……。
 多量の愛液にまみれた大きな卵が、音を立てて割れていく。
「は、早く、倒さないと……! 成長しちゃう……」
 それが分かってもどうしようもないモモコには、さらなる恐怖が待っていた。
 卵から孵化したばかりの異物は、刃物のように鋭く尖った牙と爪を備えていた。頭頂部の一本角は槍のように天を挑んでいる。さらに全身をナイフのような鋭角の青い鱗が覆っている。
「……地帝獣サーベルドグラー!」
 その敵は、かつて三人の仲間を氷の棺に閉じ込め、危うくマスクマンを全滅の危機に陥らせた恐るべき相手だ。
「グルルル……」
 卵から孵化したばかりのサーベルドグラーは、身長を二メートル以上にまで急成長を果たし、母体であるモモコの方に足を踏み出してゆく。
 その赤暗い双眸に宿るのは、明確な殺意。
 やはり我が身を滅ぼしたピンクマスクを捉えている。
 復讐の炎に焦がれる憎悪。