強姦

「はううぅっ! やっ、やめてっ! も、もう……いい加減に……や、休ませっ、てぇ! んぁぁっ! あんっ! んひぃぃぃぃんっ!」
 モモコは快楽に染まった喘ぎ声を我慢することもできず、ロングの黒髪を振り乱し、身悶えていた。マスクオフのままで力の入らない両足で無理矢理に立たせられ、モライマーズの大黒柱にグローブの両手をつくことで身体を支えている体勢を強要されていた。
「グルオオオッ!」
 ズブズブッ!
 ガマロドグラーが耳障りな咆哮をあげ、何度も肉凶器をお尻の孔にまで貫いてくる。
 ビリビリッ、ビリビリッ!
 宿主のレイプに応じて寄生蟲にも快楽の電流で責められ、モモコは思わず悦がり声をあげてしまう。
「あっ、んんん、あんっ❤」
 ピンクマスクが敗北してから3時間――ガマロドグラーにぶっ通しで犯されていた。
 短いタイトスカートは捲し上げられ、お尻の谷間に沿って破られたマスキースーツの尻孔は肉棒をずぶずぶと受け止めていく。
「グフフフ」
 それでも締めつけを残したまま特大ペニスを挿入できることにガマロドグラーは機嫌を良くして、ピンクマスクの腰をしっかり掴んで座り込むことなど許さない。
「はひぃっ! こんな格好で犯されるなんて、いやあぁぁっ!」
 すでに十回以上も腸内射精されたにも関わらず、ガマロドグラーの肉棒は固さを失うことなくパンパンと突いてくる。
「イクぅ……っ! ダ、ダメっ、そんなにっ、突かないでっ! はぁぁぁんっ❤」
「嫌がってるわりには、随分と気持ちよさそうに鳴くじゃないか」
 すぐ間近から撮影係のインダベーの声が聞こえ、モモコは桜色の唇をキュッと噛み締めて、眉根を顰めて声を押さえようとする。
(と、撮らないで……)
 ガマロドグラーに犯されている現状を十台の監視カメラで撮影され、インダベーの持つ集音マイクで喘ぎ声を拾われ、モライマーズ艦内の至るところで放送している。
「くっくっく、今までの監禁映像と合わせて『ピンクマスク完全敗北』って映像作って、愚かな地球人どもに売りさばいてやろうか?」
 インダベーたちにげらげらと笑われてしまう。
(はぁ、はぁ……あたしは……このまま犯されて、奪われるだけなの……?)
 そんな羞恥心に焦がされるだけで、本能的にガマロドグラーの肉棒をギュッと引き締めてしまうモモコのお尻。
「……くぅっ!」
 もう何度目になっただろうか――ピンクマスクからエネルギーを貪り取った寄生蟲がポンッと浮かび上がった。
 ふと見上げてみれば、寄生蟲が十匹以上も羽を広げて宙を漂っている。
 寄生蟲の群れは入れ代わり立ち代わり、モモコの両乳首とクリトリスに貼りつき、電流責めでピンクマスクを虐めてくる。
「はぁ、はぁ……はぁ、はぁ……❤」
 全身が疲労していた。
 余計な力が抜け、セックスの気怠さだけが残っている。
 モモコの目から大粒の涙がこぼれ落ちた。
 悲しいというよりも悔しかったのだ。
(……くじける……もんですかっ!)
 負けたくない。
 もう、諦めたくない。
 もはや精神力の勝負であった。



「ドン・アルマゲ様」
 エロインダベーはいつもの慇懃無礼な態度を改め直して椅子を立った。
 モライマーズ艦内の最上階に位置する玉座の間には、88星座系を支配する宇宙幕府ジャークマターの頂点に立つ首領が、映っていた。
 全身が覆い被さるほどの長さのローブを着ており、素顔を確認することはできない。
 だが立体映像越しでも、畏怖と威圧感がビリビリと肌で感じた。
「こちらをご覧ください」
 壁に設置された大型フルスクリーンには、今回の実験でまとめられた研究成果が映像として再生されていた。
『あああぁぁ……んくうう! いやあぁ……あっ、あっああぁぁぁ……!』
 騒乱に満ち溢れた大広場に、苦痛と悦楽に濡れた女の悲鳴が響いている。
『ひああぁ……い、いやっ、いやあぁぁぁぁんん! イク……ひあぁぁ、イクイクイクぅぅぅ! ま、またイクぅぅう~❤』
 淫らな喘ぎ声を上げているのは、敗北の戦隊ヒロイン――ピンクマスクだ。
「ピンクマスクより奪ったエネルギーにより、我がモライマーズのエネルギー炉が100%に蓄積されました」
「よくやったエロインダベー! 人体から得られるプラネジュームは微々たるものだと思っていたが……まさか、戦隊ヒロインからこれほどのエネルギーが得られるとは……」
 ドン・アルマゲはローブの下で満足げに笑う。
「まさに家畜の如き女だ。エネルギーを奪え! 命の続く限り、犯して奪い尽くすのだ!」
 エロインダベーのモライマーズ艦を中心に、6機のモライマーズが魔法陣を囲むように合体してゆく。
「このモライマーズ艦隊は、お前への褒美だ。もっと手柄をあげれば、チキュウのカロ―どころか、フクショーグンにも取り立ててやろう」
「ハッツ! 有り難き幸せ」
 エロインダベーは凶暴な笑みを浮かべると、その口元からは鋭い犬歯が覗いた。舌舐めずりをしながら、身を乗り出すのだった――。