「茉子ちゃん」
待合室に入るかどうかを迷っていると、茉子の名前を呼ばれた。
「あっ……モモコさん」
「久しぶりね。中に入らないの?」
「それはですね……」
躊躇いに戸惑う茉子の肩越しに、モモコは待合室の中を覗き見た。
その部屋の中には、すでに他の参加者がいるようだ。