「!」
モモコは目前の光が差し込むドアに逃げ込んだ。
「あ、あぁ……」
待っていたのは絶望しかなかった。
非常口だと思ったそこは逃げ場のない密室だった。窓はあるがここは六階。しかも机も椅子もない閑散とした会議室の窓に、十数匹のアングラー兵が並んでいた。
モモコは知能の低いアングラー兵たちの罠に嵌ってしまったのだ。
進退に窮するも、扉から進んでくるアングラー兵に、モモコは背中を押され倒れ込む。
「あう」