「彼女を放しなさい!」
 シンケンジャーのシンケンピンク、モモコにとっての後輩で、大切な仲間の一人だった。
「なら、お前はどうするのだピンクマスク?」
 流石は宇宙一の大帝国ザンギャックの跡取りだった。
「う……」
「モモコさん! 私はもうどうなってもいいの、逃げて下さい!」
「その身を犠牲にする覚悟があるのか」
 茉子ちゃんの言葉を聞かせないようにするワルズの言葉。
 覚悟があるのかと問われれば覚悟はある。
 しかし、この提案をする輩が約束を守ることはないのは常だ。