「ひひひっ、あんたの体、抱かせてくれよぉ!」
「ま、まさか……!?」
 それはモモコの身体から放たれる発情臭――牡を誘う体臭によって当てられた男の性欲が暴走した影響である。
「きゃぁぁぁ!」
 真っ赤なブラウスの裾から潜り込んだ猥褻な手が腰から胸へと這い登ってくる。守る下着のない乳房を鷲掴みにされた。
「や、やだぁっ!」
 根元から押し上げられるような荒々しい揉みしだきに涙の滴が潤む。
「痛いっ!」
 左の胸はブラウスの上からギュッと握られた。こちらは揉まれるわけではなく、ただ力強く押し潰してくるだけだ。