「あっ!」
 地帝獣デスガドグラーの腕から伸びた触手の群れが、ピンクマスクの四肢の動きを奪った。
(な、なんとかしなきゃ!)
 首に巻きついた触手のせいで、ピンクマスクは喋ることも呼吸することも満足にできない。その間も触手はうねうねと動き、粘液を撒き散らせながらマスキースーツを蹂躙した。
「……ぁ……やっ……ダメ……はぅ……」
 その触手がピンクマスクの股間に達した瞬間、思わず喘ぎ声が漏らしてしまった。それほどまでに、全身を電気が走るような刺激が突き抜けたのである。
「は……あんっ!」
 万能であるはずのマスキースーツの弱点――膣穴と尻孔に当たる裂け目に、男根の生えた触手が潜り込まれていたからだ。
「はうっ……!」
 膣襞をぐちょぐちょと擦る痺れのような感覚に、びくんっ、と身体が揺れて、クリトリスが固くしこった。
「ひぁっ……」
 固くなった萌芽も弄られ、ピンクマスクの背筋が反り返った。
「くぅっ……ふっ……んっ」
 股間にむず痒い感覚と火照りが生じ、快感の小爆発が起こる。
「ひぅ!? あ! ……ぁあぁっ……」
 ズルリ、と触手が尻孔の割れ目にも侵入した瞬間、ついに抑えきれずに、ピンクマスクの口から大きな声があがる。
 その声には明らかな官能の響きがあった。
 ズルゥッ……ズルズル……。
 触手の小さな先端が直腸内を駆け巡ってくる。
「んんっ! ふあぁぁ~!」
 ピンクマスクの口から脳髄まで蕩けそうな溜め息が漏れる。
「なんだ、感じているのか? 淫乱ピンクマスク!」
 触手に嬲られて苦悶するピンクマスクの耳元で、アングラー兵の声が囁かれる。
 周りにいるアングラー兵はすべてモモコが産んだアングラー兵なので、母体であるモモコには、その言語を理解できてしまうのだ。
「言わないで!」
 肩を震わせて必死に耐えるのが痛々しい。
「くっ!」
 ピンクマスクは全身に力を込めて手足の触手を解こうともがいたが、触手はどれもビクともしない。さらにアングラー兵たちに見つかってる事実に、強い羞恥を覚えるため顔を背けた。
 その途端、蕩けきった子宮口に、燃え盛る肉キノコが爆ぜた。
 ビュクッ! ビュクッ! ビュクッビュクッ! ビュクゥ……ッ!
「ああっ! イクっ! はぁはぁ! イクイクぅ❤」
 眼も眩む甘い熱さが、神聖な子宮を瞬く間に満たしてゆく。
 ピンクマスクは男子生徒の調教で教え込まれたはしたない言葉を口にしながら頤を跳ね上げ、たまらず昇り詰めてしまう。

(やだっ! 地帝獣の仔なんか孕んだら……っ!)
 モモコの意志に反し、精子と卵子は結合してしまうのは決定事項だった。