「……到着だ。あの台に乗れ」
カメレザルギンは数美と子供達を勤務先の小学校に連れていくと、朝礼台に立つよう命令をする。
「……どうして?」
「お前に、拒否権はない。ガキどもの命が、大事ならば……だ」
数美はカメレザルギンの意図が分からず質問をするが、カメレザルギンは答えず、早く乗るよう促す。