8人が退室した会議室には机で作られた固い寝台の上で身体を隠すこともなく天井を見詰めて泣き続ける数美が残される。
「これで、緊急保護者会は終わりだよ」
 しかし、和美には休んでる時間は与えられなかった。
「きょ、教頭先生?」
「ここからは、緊急職員会議だ」
 ネクタイを緩めながら、教頭や学年主任、PTA会長などの男性陣が迫ってきた。
「このことはザンギャックが行けないのだって……教頭だって理解していてくれたはずじゃ」
「理解しているとも、だから学先生たちには知らせないように配慮しているだろう?」
 教育者としての顔ではなかった……
「そ、そんな……」
「それに、今の和美先生はファイブマンにはなれないんだろ?」
 今日の陵辱の本番はこれからだったのだ……