「単に尻奴隷になっても、虐待する主体がゴーミンからヨコザワルドに変わるだけでヒロインの悲惨さは変わらない。そこでなるだけ多くのヒロインが尻奴隷となり、一人当たりの負担を軽減する。そのうえで尻奴隷全員が手を組んで……」
 と、数美はペギーに打ち明けた、なるべく多くのヒロインに協力してもらいたい数美は、誰からも強く信頼されるペギーの力を借りたくて彼女の許を訪ねていた。
「そうか、数美ちゃんはもうヨコザワルドの提案を受け入れたのね?」
「は……はい」
 アナルを掘られて、その抽送の快感に何も考えられなくなってしまったのは、数美としても悔しい経験だけど……それをどうしようもなかったとしても結果として悪い事じゃない。
「でも、ヨコザワルドにピアスを外してもらった後は名誉市民たちは何もしてこなくなった、側まで来てもピアスの反応が無いとすごすごと帰って行く情けない奴らです」
 色々な場所で数美を凌辱する為に近寄って来ていた名誉市民と言われる人達は、ピアスが無くなれば数美たちを襲う事すら出来ない弱虫だったのだから。
「確かに考えるに足る状況のようね……そうか、やっとこの状況を打破するべき時が来たのかしらね、出来るだけ多くの人達をこの状況から救い出すとしましょう!」
「はい!」
 出来るだけ多くの人達、全員じゃなく……数美はペギーの言葉にちょっとした違和感を覚えた、この違和感が今後大いなる分裂を迎えるとはこの時点では数美には思いもしない事態だった。