「はい、わかりました!」
「はい、わかりました!」
校長、教頭はもとより、教育委員会までが肝いりで進めている「特別授業」のせいで本来大事なはずの国語や算数の授業時間が極端に削られてしまっていることのツケが回っているのだ。
数美は戦隊ヒロインとして以前に、一教師として愕然とした。だが、全校的な学力の低下など、数美一人の力ではいかんともし難い。
そして、この「数学チャレンジ」も「特別授業」の番外編のように扱われている事を数美はまだ知らない。