それでも床の上で体躯をなんとか動かして、彼女なりの抗う意思を見せてはいたものの、すでに二、三十分が経過しており、この窮地から自力で逃れるのは実質不可能であることを、彼女自身認識し始めていた。
それと引き換えに数美は生来持っているM女の気質が心と身体を次第に支配していき、彼女はこの放置プレイに純粋な快感を覚えてしまっていた。
 そんな数美の心の内を見透かしているマジレッドは、なんとマジックミラー越しに、隣室から彼女の痴態を愉快そうに眺めていたのである。
「おおお!!!」
 数美がきつく目を閉じ、嗚咽の声を漏らしながら全身をわなわなと震えさせ、「絶頂を迎えるのも間近」と思わせたその瞬間だった。
 マジックミラーにへばりついて数美の姿を一心に食い入るように見つめていたマジレッドは、自分の背後に別のエロレッドが接近していることなど夢にも思っていなかった。次の瞬間彼は、トッキュウ1号顎クイノーワン鬼から脳天に一撃を食らい、その場にドサッと崩れ落ちた。