「妊娠が嫌なら自分で開きなよ」
 水飲み場で全裸のまま身体を洗われる、しかもさっき迄嬲られ続けた人みせてはいけない場所を水から広げさせられて。
「ああ……もう、こんなに遅くなってしまったわ……どうしたらいいの」
 手をどけることを許されないままに、下半身に冷たい水を浴びながら絶望するしかない。伝言の無いままにこんなに遅い時間まで家を空けたことは今までは無かったのだから……
「言い訳は考えておいてあげたよ、喜んで」
「言い訳?」
 そい、それは竜に自ら進んで嘘をつくという事だった。