「撮影?」
 ゴーミンが香の前に持ち出した契約書は、意識が朦朧としている間に捺印させられた代物だった。
「ああ、この地球でも我がザンギャック帝国の企業は商業活動を始める事になった」
「それと私に何が関係あるんのですか?」
「判らないか? 第一次攻撃隊を壊滅させたスーパー戦隊の女が我らが第二次攻撃隊の司令官と結婚する」
「私には夫が居ます、そんな事できる訳が無いじゃないですか!」
 考えられない一言だった。
「大丈夫だ、だから作品だよ……撮影だフィクションだよ!」
「フィクション?」
「ああ、地球の言葉で言うとAVってやつだ」
「ひっ!嫌です! そんな事出来ません!」
 絶望的な状況だった。
「じゃあ、代わりにアコとか言うお前の妹分にやらせるか?」
 その一言は心と同時に身体を縛った……