「……ここまで静かに潜入できるとはね。内部の協力者はだれかしら?」
銃口を向けられてもなお、冷静を崩さない。
「ふん……この状況でも冷静を保つか。だが、それもここまで。お前は我らの慰安婦として働いてもらう!」
「なら、その銃口は意味をなさないわ。あなたたちにできるかしら?」
たとえ、ピンチな状況でも表情は崩さない。それが長官の役目と綾は理解しているからだ。