「もう……いつまで……」
 床にはリンが噴射した浣腸液と注射器。側の机の机上には未使用の浣腸液。
 リンの問いかけに答える人物はいない……
「そうよね……」
 コウを一人前にするまでリンには逃げられない現実がある、なのに逃げてしまった……
「次のお仕置きは……ちゃんと受けないと……」
 せっかく自由の国に来て、自由を手に入れたのに、このままでは嘗ての国で暮らしていた方がマシだったかもしれないと思える状況だった。
「でも、地球は助かった……私達は世界を救ったはず……」
 コウが帰って来るまでに、部屋を元通りにしなくてはいけない、今日は大学に連れて行かれたお陰で、しばらくはここに住めるはずだった……