嫌らしく椅子に装着されたバイブが突然脈動しだす。
「んひん!」
 つい、悲鳴が上がってしまうものだから……
「リン! 大丈夫?」
「え、ええ……大丈夫よ」
 震える言葉でそう返すしかないのだが、絶対コウに訝しがられているはずだ。
「俺だって……」