「おいっ! ついに始まるみたいだぞ!」
「まじか!? 先に他のブースを見終えて良かった〜」
 巨大なディスプレイが動き出したことで人目を引いたようだ。
 ガヤガヤと周りの参加者が、大勢集まってきた。
 他の参加者もザンギャックのブースが目当てだったようだ。
「じゃあ、よろしく頼むよ!」
「ちょ……待って!!」
 手伝いをしていた参加者の合図で、ゴーミンはボタンを押と、ぶら下がっていたそれは大きな起動音を立てながら始動する。
 鶴姫は例のポーズをしたまま、恐怖にかられる……