「な!」
「さて……どいつの首から落とそうか?」
「待って!」
 桃には選択肢はなかっただろう、ズゴーミンの鋭い爪が4人の首筋に食い込んでいたのだから」
「われらの目的は果たされた! こいつらの好きにさせる事はない! やれ! 桃!」
「隊長!」
「それでも良いぞ、われらを同時に全て倒せるかな? 三人は死ぬ事になるだろうな?」
 桃は一人、ズゴーミンだけではなく、ゴーミンたちも合わせたら戦力比はどれほどだろう。
「やめてぇ! 何でもするからみんなを助けて!」
「桃!」
「なに言ってるのあなた! ぐっ!」
 叫ぶ度に鋭すぎる爪が首を絞めていく。
「よし、ここで裸になれ」
「裸……」
「ああ、異星人である我等は別にして、かつて地球を共に守った仲間の前で肌を晒すのは恥ずかしいであろう?
 そのくらいの事はやってくれるのだろう」