「ったく、よく寝る兄貴だな!」
 パンパンパンパンッ
 作為的に実家に帰る時間を作られるようになった、医官による管理が続いた結果だが、そこには兄の友人が待っていて、最初はみんなで食事会から軽い飲み会になって兄が寝ると名誉市民である彼らによる凌辱が始まるのだ。
「いや、他の部屋で……」
「世界中のザンギャックTVのファンが観てるのに、兄貴には見られたくないのかよ?」
「ああ……いやぁ」
「その羞恥心が必要なのじゃ!」
 誰の耳にも声が響いた。
「え? 誰だ!」