『なんで!?』
何もわからないが、新手の敵の攻撃かもしれないので、そこに居続けるのは得策ではない。
『とにかく、ここから離れないと……』と走り出す。
駅の改札を飛び越え、商店街を駆け抜ける。
そんな格好をしているにも関わらず、トイレや物陰に隠れると言うことが思い浮かばない。
『早く、行かなくちゃ!』
大きな胸を揺らしながら、目的地もわからないまま走り続ける。