「はひぃ……はひぃ……体が熱い……頭が、くらくらするぅ……」
 途中からめっきり大人しくなっていたサヤ。
 顔は火照り、呼吸が粗くなり、意識が混濁としている。

 活けられた花の中に、強力な催淫効果のある毒花が混じっていたのだ。
 今のサヤは判断力も欠如し、意識はもうろうとし、体に湧き上がる淫らな気分に支配されてしまっている。
 何かを言われた際に、断る様な判断などできようもなかった。