「安い!」
 商店街は何時も行きつけで、いつでも格安で巽一家の家系を助けられている。
「おじちゃん、これ頂戴」
「あいよ、マツリちゃん今日も可愛いねぇ!」
「おだてたって何も出ないわよ」
 いつもの会話、いつもの風景……マツリにとっての日常の中で心の傷も癒えるというものだった。