「ちぇ、残念!」
 確かに動物園には古代人の檻が用意されていた、でも散歩中というのである。
「最初から空なんじゃないの?」
「違うよ、ちゃんと古代人は居るの!」
 それでも美咲は集客として上手いやり方だと思ったので、折角なので他の動物を見学して帰ろうと提案した。
「ねえねえ!」
 そのとき、子供たちが騒ぎ始めた。