「もう、古代人が居るのはわかったから、帰るわよ! 直ぐに!」
 子供たちの手を引き、美咲は即座にその場を逃げ出した。
「待ってよ、美咲先生!」
「もっと、古代人と遊びたい!」
「銀バケツのおじちゃんも色々教えてくれるよ!」
 美咲は子供達の言葉を、聞いていなかった、ただただこの場に居る恐怖に駆られて逃げ出していたのだ。