「本当に大丈夫だから……ちょっとだけ、片づけて来るわね」
下宿生の身体を引き離して詩織はキッチンへと逃げ込もうとした。
「じゃあ手伝いますよ」
そう言ってさっきとは違う下宿生が手を挙げた順番に彼らは詩織のそばに来ようとしてるみたいだ。
「そうだな、しーちゃん具合が悪いようなら休む様に君からも言ってあげてくれ」
「わかりました社長!」
良い子のふりのまま、詩織の後について彼もキッチンに入って来たのだった。