「次のビールですよ、ほら幕って」
「な……」
「俺の両手塞がってるからさ、詩織ちゃんが自分でこっちに尻の穴を向けてよ」
 遂に、こんな行為まで自分で受け入れる事準備をさせられるようになってしまったのだ。
「はい……」
 ゆっくりとお尻を彼の方に突き出していく。
「そう言えばさっき向こうまで凄い悲鳴が聞こえてましたよ」
 軽い世間話のようにそんな事を言い出すのだ。
「ひっ」
「ホントに社長を誤魔化すの大変でしたよ、飛び出していきそうで」
 一言一言が心に刺さる、少なくてもキッチンで詩織があんな悲鳴を上げる様な何かがあった事を草太朗さんに認識されてしまったんだと……
「さて、行きますよ」
 彼は瓶の口にラムネをゴロゴロと入れて行った。