詩織はシーツの取り換えや、掃除の行き届かない場所などを監督する為に時折牛込荘にやって来ては下宿生達にお尻を叩いては、中を綺麗にさせている。
「何、これ?」
全ては母代わりとして子供達を預かっている詩織の勤めだと思っていた。
渡り廊下を抜けて、仮の玄関に今までなかった立札が置いてあった。もちろん詩織や草太朗が知らない内に設置されたものだった。