「やっぱり、言えないんですね?」
「ひっ」
 背後から突然声を掛けられて心底驚いた詩織の側まで下宿学生の一人が来ていた。
「これを」
 詩織のジャージをそのまま詩織に着させてくれる。
「な、なんで……」
「え? これで社長に対して詩織ちゃんと俺たちは共犯者って事です」