「畜舎で待ってますね」
ここから牛込牧場の畜舎まで……昼間なら当然車で移動する距離を走り出すしかなかった。
「こんな……ああ……こんな事を……」
誰かに見られたら、それこそ身の破滅になるかもしれない行為を、詩織は選択し続けてしまっている気がした。