当然、先に気を失ったのは詩織の方だった。
「これで良し、朝が楽しみだな」
気を失った詩織の身体を積み上げた牧草の上まで持ち上げて寝かせると下宿学生達は、下宿である牛込荘に引き上げて行った。
「社長が起きる前に詩織ちゃんはベットに戻れるかな?」
「戻れない方にアイス一本!」
「戻れないに学食の食券!」
勝手な事を言いながら自転車を漕ぐ若者たちだった。