「さあ、働きましょう!」
口元をぬぐう事すら許されずに草太朗さんの前に引き出される。
「しーちゃんは休んでて良いんだよ」
今は優しくされたくなんて無かった、詩織にはそんな資格は無いのだから。
「草太朗さん、働きます!」
そして牧場の早朝作業がいつもの様に行われる、ただ一人だけ真実から阻害されたままに……