室内の灯りが消され、映写機からの投影がスクリーンにナンバーを刻み始める。
「え?」
詩織の身体を弄って来る手が、左右から伸びてきたのだ。
「ちょっと」
「しー、上映が始まりますよ詩織ちゃん」
それをしていたのは映研の部長と牛込荘に下宿している学生の一人だった。
「主演女優なら、映画と同じコスチュームが当たり前ですよね」
などという訳の分からない理由で詩織は暗闇の中脱がされていく。