「今日も一日お疲れさま! 乾杯!」
「「乾杯!」」
 草太朗さんの掛け声で今日夕食会が始まる、草太朗さんはビールだけどもちろん下宿生はジュースだ。
「しーちゃん、休んでいなくて良いの?」
 そして、食事の準備をしている詩織を真っ先に心配してくれる。
「働いてる方が気が紛れるもの、大丈夫よ草太朗さん」
 本当は、ここにいる下宿生達に休むことを禁じられているからなのだ、本当なら明るく彼らと話をしている草太朗さんは見ていたくなかった。
「ぼく手伝いますよ!」
「良い子ばかりで俺は嬉しい!」
 そして、キッチンへ下宿生の一人がついてくる……