その撮影所に連れて来たのはマネージャーではなく海璃だった。
不安が無いといったら嘘になるけども、海璃は可愛い息子だから七海はどうしても抵抗できないでいる……
「どうしたのママ?」
「何の撮影なの?」
「アクションしていって言ってたじゃない?」
昔取った杵柄、ハリケンジャーで鍛えた身体能力を使ってみたいとは言った記憶があった。
「ええ」
「だから、知り合いに頼んでみたんだ……ママが成功したら、きっと他の人も続くんじゃないかな?」