「おお、七海さんおはよう」
「あ、お義父さんおはようございます、これ干したら朝ごはんにしますね」
溜まっていた洗濯物を一気に片付けているタイミングで義父が起き出してきた。
「もう、あの人出勤してしまって」
「いい、いい。しっかり働いてるのなら文句はないよ……」
義父はキッチンテーブルに座ると、タブレットを持ち出し何かを観始めた。
夫の田舎はけっこう過疎が進んでると聞いていた七海は、そう言う土地にもタブレットとが浸透している事を新しい感動を持って受け入れていた。