「ほれ、海璃に犬の様に散歩させられとるのも放送しておったぞ」
『ああ……何処に行くの、ねえ……ママつらいのよ』
『はぁ何度言ったらわかるのかなぁ 牝は牝らしくしててくれないと僕が恥をかくんだけどママ』
 オフになっていた音声が流れると、かつて海璃と川岸で交わした会話が流れ出した。
「こんな物まで……」
 七海に秘密なんて何も無いかのようだ、忍者として失格、伝説には程遠いと言えた……